なぜ話が上手いの?

認知症
oppo_1024

 講演活動をさせていただいていて頂く質問のトップが認知症なのに話が上手いのはなぜ?
そんな質問が多いと思います。
その理由は簡単です、昔の仕事に関係しています。
米海軍基地で働いているときですが私の仕事の一つに従業員に必要な講習をするというのが仕事でした。
米軍の規則では一回だけのもの、年に1回、3年に1回などありました。
また仕事の関係で事故や違反者に行う不定期な講習なども行っていました。

 講習を聴く側にとっては正直あまり楽しいと思える時間ではありません。
その退屈な時間をいかに退屈ではなくさせるか?
それが大きな課題でした。
その課題をクリアするために役立ったのは講習をする講師のための訓練。
インストラクタートレーニングという名前のものでした。
5日間の講習で最終日には実技試験もありました、そこで受講者が退屈せずに話をするテクニックを
習いました。
またそのインストラクター(講師)を育てるための上級資格であるチーフインストラクターコースも
受講しました。
他にはAAA(米国自動車協会)認定の緊急自動車(パトカー、消防車、救急車)スクールバス、
オートバイなどの講習並びに試験官でもありました。
米海軍基地で自動車事故違反した場合の(日本人従業員、米軍人、家族)の講習なども・・・・

 講習中、受講者が寝てしまう・・・・それは講師のテクニック不足と教えられたので
いかに受講者が退屈せず聴いていられるか?ただそれだけを考えるということが自然と身に付きました。
講演を聴きに来ていただいた方の顔を見ながら、今どういう気持ちで聴いているか?
反応を見ながら話す内容を変えていくのが私にとっては当たり前のことなのです。
約23年間もそういう仕事してればって話ですよね。

 これでこれを読んでくださった方はkenGが講演で認知症のくせに話が上手いという理由が理解できたのではと思います。
まぁもっとも認知症の進行具合によってはそれさえも出来なくなる日が来るのかもしれませんが。
それはそれで周囲(協力者)が上手く処理してくれるだろうと思っています。

kenG

生年月日:1955年5月 2006年:パーキンソン病と認定 2016年:音楽ユニット 三音(みおん)活動スタート     作詞作曲を始める 2018年:レビー小体型認知症と診断される 2019年:認知症シンガーソングライターとしての活動を始める 2021年:4月 かながわオレンジ大使として活動開始

コメント